一応、URLに”猫”が含まれているサイトなので、こういう記事があってもいいかもしれません。……というわけで、当サイトの主要な話題と離れていますが、猫の記事を載せてみました。
≪猫を飼おうと考えている飼い主候補さんへ≫
色々なサイトで言及されたり、まとめられたりしていて、本当は総額でいくらかかるのか、判断が付かないところもあるかと思います。特に、猫が本当に長生きして、長寿だった場合のケースを見落とさないようにしておきましょう。
毎月の費用ではなく、1匹あたりの総額でみています。また、完全室内飼いを想定しています。
猫をこまめに観察するとか、そういう所は省いて、費用の面だけを書いてみましょう。
300万円×頭数が基本
回答を書きますと、1匹あたり300万円です。特別に豪華なことをはせず、普通に猫が長生きした場合はこのくらいです。2匹目以降は、+300万ずつ足していってください。
100万円とか150万円とか書かれているサイトが多いように見受けられますが……本当に健康のまま平均寿命まで生きた場合はそのくらいかもしれませんね。少し、筆者の願いや誘導が入っているのかな? 100万円なら何とか飼えそう、みたいな。でもそれ本当に最低限の額だよね。ちょっとしたことで、あっさり吹っ飛びそう。100万円ってのはそんな額です。
猫が高齢になるとペット保険は超高額になるか、または契約自体が続かないか、または保険の範囲が限定的で医療費をカバーできなくなるので、保険への加入で負担を抑えられるとは考えないほうが良いです。ペット保険も商売ですので、保険会社は損をしないように作られています。人間が加入する保険制度のような、足りない分は税金を投入してでも……ということはありませんので、ペット側(飼い主側)が圧倒的不利っ……! になるのは否めません。(人間向けの生命保険でも、加入者側が長い目でみると必ず不利になるように、商品が作られています)
猫のために躊躇なく使うことができる貯蓄額が300万円を下回っている場合は、猫が不幸になる一定のリスクがありますので、新たに猫を迎えるのは止めてほしいと思います。
600万円×頭数なら万全
リスクを見込んで、猫のための積立金が(飼い始めの時点で)600万円あると、(猫のために家を建て替えるとか凄いことを始めない限りは)これを超えることはまず無いので、お金の面だけで考えると、ほぼ万全と考えて良いです。
これだけ猫のために用意できる飼い主の場合、万が一その積み立てが不足しそうな場合でも(そんなケース無いと思うが……)、追加できる能力があると考えられます。あとは、猫のために時間を使えるかとか、明らかに誤った育て方をしないようにとか、そちらに注力すればよいので、猫的にも安心です。
(算出が難しい)間接的なコスト
上記の例では、飼い主さんが猫のために時間を使う分の人的コストを金額として出していなくて、実はここが一番金額として大きいのですが、猫的に見てもその境遇により差が大きいので算出が難しいというのはあります。
ただ、こちらは飼い主によって使うことのできる時間(コスト)はまちまちですので、言及しても仕方のないところではあります。猫にとっての本当に理想的な状態を作ろうとすると、飼い主の仕事との両立は正直、無理です。人間の側は、ある程度は猫よりも仕事を優先させないと生活していけませんので、猫にとっての本当に理想的な環境を用意することは(特に恵まれた境遇でもない限りは)ほぼ不可能です。実際のところは、可能な範囲で理想に近い環境を目指す、ということになります。
お金の積み立てが十分あったとしても、もともと休みが少ない系の仕事内容だったり、飼い主が急に仕事の休みを取ると生活に危険が及ぶような場合は、あえて猫を迎え入れない選択をした方が、猫にとっては幸せなことかもしれません。(貯蓄額が一定以上あれば、人間側の生活のリスクも少ないという考え方もありますが……)
猫を迎え入れないという選択は、猫を1匹も飼っていない時にしか決断できないので、限られた飼い主にしかできない決断です。飼い主と猫は対等です。猫にとって一番幸せな決断をしてほしいと思います。
間接的なコストは、直接的なコストと違って、これだけあれば大丈夫といった具体的な記述はできないです。なるべく猫のことをみてあげましょう、としか言えません(どのサイトにも書かれていることですね)。
人間と猫は対等か
様々な見方があると思いますし、異なる考え方を尊重します。読者の数だけ、異なる考え方があるとみてもいいでしょう。
この問いに対しては、どのサイトでもそうですが、当たり障りのない一般論を簡潔に述べるか、筆者が自分の考え方を述べることしかできません。
私の考え方は、飼い主と猫の関係は、人間の大人と、養育される人間の子どもの関係に限りなく近いみています。人間の子どもと猫を対等にみていると誤解されると困るのですが、子どもに接するのと同じレベルの目線で猫と関わるのが、結果的に猫を幸せにすると考えています。
飼い主が意図した性格に育たないこともあります。むしろ意図したとおりにならないのが当たり前です。
したがって、面倒を見るのにお金がかかるのは当然です。猫は(現状は制度がないため)小中高・大学と進学をしないので、その分の費用が人間の子どもと比べて少ない、というだけです。長いと20年間+α(無事に猫又の資格を取得して就職するまで)は保護者として面倒をみなくちゃいけないというのも似ています。(地頭が良いと10年弱で就職できるそうですが、猫又は普通に難関なので、平均は15年かかると言われています)
また、例え話ですが、猫を放置するというのは子どもを放置することと同義ですし、猫を捨てるというのは子どもを捨てるということですから警察が動く事案です。(ここに挙げた内容(養育の放棄・捨てる等の行為)は法律で固く禁じられています。絶対に長期間放置したり捨てたりしてはいけません)
本当のところ、人間と猫はどちらが上なのでしょうか? 人間にガチで質問すると、人間の多くは本心では人間のが上だと思っているでしょうし、猫の多くは猫のが上だと思っているでしょう。このようなギャップは人間同士でもよく見られますよね(異なる民族、異なる人種、国家間の対立等々。危なっかしいので具体的に言及はしませんが)。
そういった状態にありながらも、お互いが平穏に暮らしていくための人類の知恵として、対等という言葉が用意されています。どちらが上ということは無いのです。だから消去法で、人間と猫は対等といえるのです。